こんにちは。本日も医学部のお金の話をします、鳥井です。
昔のお話。初めて他大学の医学部の学生と話をしたときに、私立医学部と国公立との違いで衝撃的だったことがありました。
それが「私立大学は試験の再試験が有料。一方で国公立は無料だった」という事実です。
私はこれを知ったときはショックで少し目眩がしました。笑
再試験と追試験の違い
だいたいのどこの大学でも、定期試験には本試験・再試験・追試験の種類があります。
全学生が最初に受けるのが本試験。
本試験で不合格となってしまった学生のリベンジが再試験。
体調不良など、やむを得ない事情で本試験を受けられなかったと認められた学生が受けるのが追試験です。
今回の話題である試験の料金については、再試験と追試験で値段が異なる大学もあるようです。私の大学は同じ値段ですが。
再試代の平均額は3000円くらいか?
私の知る限りでは、私立大学の医学部の再試にかかる料金は2000円、3000円、5000円など。
大学によって異なりますが、いずれにしても大きな出費です。
再試験の勉強のために本試験終了後にも勉強を続けなくてはいけないわけですから、お金だけでなく多大なる時間も失われていくのです。
まして合格した学生たちが遊んでいる期間でも勉強に縛られるわけですからストレスが溜まりますよ。
あくまで傾向ですが、多浪生ほどこの辺りの危機感が薄いような印象を受けます。
ちなみに私の1学年次の再試代の総額は1万2千円(4科目分)でした(泣)
我々の再試代はどこへ?
1年に1、2科目の試験は、学年100人のうちの3分の1以上が不合格になり、再試験を受ける羽目になるのが医学部という世界です。
つまり30人が再試験を受けると、上の3000円の費用×30人=約10万円。
これはかなりの集金力ですよね、このお金はどこに行くのでしょう。
「その科目の教授のポケットマネーに?だから小遣い稼ぎのために難解な試験問題を作ってくるのでは?」
そんな疑念が(特に非成績優秀者の界隈で笑)湧き上がったことがあります。
これについて、教養科目(数学)の教員が全否定していました。
「いくら再試の問題を刷っても、僕の懐には一文も入ってこない。試験監督をするために休日出勤をさせられるというのに、給料は変わらないから、学生には本試でさっさと通ってほしい」と。
そうなってくると、我々の再試代はどこへ?
真相は闇の中です。
想像ですが、再試代や留年生が負担する余分な学費は附属病院の運営費に充てられているのかなぁと。