医学部の教科書と先輩から受け継ぐ資料
大学の講義では大学によって使われている教科書の種類が異なります。
他大学の友人とやれ進級は厳しいかとか、再試験はどうだとかという話はすることがあっても、どのような種類の教科書を使っているかという情報共有はしたことはありません。
医師国家試験の合格を目指すという共通の目標はあっても、4年生の全国共用試験、いわゆるCBTまでの大学の試験は各講座の教授らが作成するオリジナルの試験をクリアし進級していくことこそが至上命題であり、教授が作る問題さえ解ければ当面は問題がない。
褒められたことではないかもしれないが、そういう考えのもとで日々医学を学んでいる学生は少なくないだろうと思います。
教員たちが用意したレジュメ(スライド)の内容さえ覚え込めばまったくもって問題は生じず、国試に通用しないとお説教を受けながらも部活の先輩から譲り受けたまとめ資料・過去問を試験前に頭に詰め込んで試験をパスする要領のいい(?)学生も多い。
私はふと、他大学の同級生が基礎医学を学ぶためにどんな教科書を指定されているかが気になってしまいました。
それを知ったところでその書を手に取って勉強してみるかどうかは約束できません。しかし自分の使っている教科書が多数派なのであればきっと安心することでしょう。
このページを訪れた医学生がいれば、ぜひともコメントにてどんな教科書を使用しているか教えてもらえると有難いです。
私の大学で推奨された生理学の教科書
標準生理学
THE 医学の教科書といった分厚さと細かさであり、初学者がこの本をめくって勉強しているところを個人的には想像できない。
詳しさはトップクラスであり、実習のレポートのための参考書として役立つという評価もあり、大学の図書館での利用が現実的でしょうか。
コスタンゾ明解生理学
こちらが私の大学の全学生が購入している、いわゆる指定の教科書です。
学習者向けに作り込んだ、丁寧な説明に自信があるように前書きで書かれています。
しかし私の大学の教員のなかには「まだ難しい」とおっしゃる人もいて、同じ大学のなかでも評価が分かれるようではこの世界に正解などないのかもしれないと思ってしまいます。
生理学テキスト
私の大学の教員のひとりが易しい参考書だとして勧めている教科書です。
私にはまだコスタンゾとの易しさの違いが理解できていないが、簡略な説明が読み進めやすい。
私はコスタンゾと生理学テキストの2冊を購入し、生理学テキストでつまづいた箇所をコスタンゾで引くようにしています。
おわりに
なにぶん初学者なものでレビューする知識はまるで備わっていない。
以後、何か口コミが得られれば随時追記していくことにする。まずは休み明けの生理学の試験に向けて心電図とのにらめっこである。