いがくぶっく

医学生ブロガー。医学生の日常とダイエット法の体験記事を主に書いていきます。ライター・プロブロガーという肩書きにぼんやりと憧れを抱いております(笑)

医学部2年後期、解剖実習が始まる

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先週から2年後学期の解剖実習が始まっています。

亡くなられた方のご献体を解剖し、人体の構造を学ばせていただきます。

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黙祷、そして解剖実習が始まる

実習は9月半ばから約3ヶ月間のあいだ、週3~4日、主に午後から行われます。

実習室内は厳粛な雰囲気が漂い、ご献体への感謝を込め、ご冥福をお祈りして黙祷を捧げるところから始まります。

初日には教授から、医学教育のために献体を決意してくださった方々のこと、地域それぞれにあらかじめ登録していただく団体があるということやそのシステム、同様に角膜移植のためのアイバンクについてなどのお話を聞きました。

地域によって医学部に提供していただくご献体の数は異なるそうで、ご本人や遺族の方々のご理解があって解剖実習が成り立っているのだということを改めて認識しました。

3ヶ月のあいだ、この感謝の気持ちを忘れずに、学べることをすべて学ぶ気構えで実習に臨みたいと思います。

解剖実習の様子と1週間の感想

実習は学年約100人を4人1組に分けて、一人のご献体を解剖していきます。

ご献体はホルマリン固定がされており、実習室内は組織が痛まないように空調がかなり低く設定してあり肌寒いです。

学生たちは実習の手引きと解剖図解を参照しながら筋、神経、血管の細かい剖出に取り組みます。

つくづく実習と普段の勉強の成績は相関しないのだと思います。

ある程度予習しておかないと切断してはいけない組織をチョキンとやってしまうので注意が必要ですが、手先の器用さが物を言う世界です。

普段の授業態度が悪い学生が思わぬピンセットさばきで腕の神経を解していき、教員に珍しく褒められ、「俺将来外科になろうかな...」と天狗になる光景を目にしました。

俗っぽい話、実習で気分が悪くなったり貧血で倒れたりする学生がいるのか気になるところですが、(私の学年では)1週間経ってもひとりもそういう人はいませんでした。さすがは医学部?

私は食欲減退なども特になし。

ホルマリンの匂いが強烈で、実習室を出ても服や髪の毛に染みついていますね。そろそろ慣れてきてあまり気にならなくなりました。

また厳粛な空気がそうさせているのか、当然ですがふざけたり過剰にリアクションを取るような学生もいません。

むしろ生物学、生理学実習でウシガエルの解剖や筋収縮の実験をしていたときのほうが男女ともに騒がしかったです。

解剖実習とブログ

語弊があるかもしれませんが、私は今回の実習をとても楽しみにしていました。

理由のひとつとして、対象が私たちの教育に協力していただいている「人」だからだということができます。

一般教養やミクロの世界の基礎医学の勉強では感じられなかった、医学部にきて勉強しているという実感がありありと感じられます。

・・・

しかし私が今後このブログで解剖実習の様子を伝えることはほとんどないと思います。

すべてが終わったあとに感想をまとめるくらいでしょうか。

私が医学部受験生の時代に、とある医学生のブログを定期的に閲覧していました。

そのブログ主が2年生の冬、やはり解剖実習の話題が出てきます。

そこで彼女は実習の様子をかなり詳しく文章にし、勉強してきたことをアウトプットしていました。

大腿骨をノコギリで切断する描写がとてもリアルだったことを記憶しています。

当時医学部に憧れていた私にとってそれはたしかに刺激的な内容でした。

医学部のイメージといえば解剖実習でしたから。

ただ、今思うとそれはブログに書いていいことだったのでしょうか?

たとえ患者さん、ご献体くださった方のプライバシーに抵触しなくても、こういった文章を読んで気分を害される方は必ずいるのです。

教授もTwitter等のSNSでの軽率な発言に対して注意を喚起していました。

解剖実習ならずとも医療系の学生ならば当然のことでしょう。

そんなわけで今後3か月間、私が医学部と関係のない記事を更新していても、裏で日々実習に奮闘しているということだけ、知っておいてくださいね。